色んな意味で周回遅れ
私、プロパイダの関係で「マイニフティ」をスタートページに設定しているんですが、これが結構便利なんですね。まあ類似のサービスはどこもやってるんでしょうが、乗り換え案内やら天気予報やらニュースやらを自分で貼り付けて手軽にカスタマイズできるんで、それなりに重宝してたんです。
で、昨日＠niftyニュースの速報を覗いていたらこんな記事が。中略は引用者。
J-CASTニュース 替え歌「初音ミク」人気「クリスマス中止運動」盛り上がる
クリスマスシーズンが近づくと、例年のようにインターネットコミュニティーから聞こえて来るのか、「クリスマス中止のお知らせ」だ。独身者などが、シーズンの浮かれた様子を皮肉る運動のようなものだが、今年は「ニコニコ動画」上に関連動画も大量にアップロードされており、例年と違った盛り上がりを見せそうだ。
（中略）
また、「ニコニコ動画」には関連動画がアップロードされており、人気を集めている。今年特に人気を集めている動画は、「ジングルベル」の替え歌を「初音ミク」に歌わせる、というものだ。歌詞は
「商業の罠にはまり 聖夜なんて笑わせるよ」
「キリストを知らないのに クリスマスなんてナンセンス」
「ジングルベル ジングルベル 今年のサンタは冬休み」
などと皮肉に満ちたものだ。動画はすでに7万5000回以上再生されており、コメントも3000件以上が寄せられている。
これ、記事内に動画のリンクが張られてない、どころかタイトルすらまともに表示してない有様で、なんか後ろ暗い所でもあるんかと勘ぐりたくなりますが、ミク廃なめんなサムネで一発でした。
実はこの動画の投稿日時は2007年10月07日。そう、去年のクリスマスに向けて投稿されたクリスマスソングなんですね。
実際、私がこの動画を知ったのも去年の暮れ。当時はまだミク廃初音ミクを熱心に追いかけている訳じゃなかったので、そんな「ぬるい」人でも知っている程度には有名だった、と言えます。要するに、この記事の「今年特に人気を集めている動画」というのは嘘だっ！間違いです。あくまで、私の心証的には、ですが。
それとこの記事、ヤフーニュースにも配信されているらしく、その効果か件の動画は晴れて「VOCALOID殿堂入り」しました*1。ちなみに殿堂入りの条件の一つは十万再生です。逆に言えば、この動画はまだ殿堂入りしてなかった訳で。何が言いたいかというと、「動画はすでに7万5000回以上再生されており」というのは、ニコニコ・ユーザーやミクファンの方ならわかるでしょうが、大した数字ではありませんよ、と。少なくとも、一般ニュースで「人気を集めている」と言われれば違和感の方が先に立ちます。「クリスマス中止」に限定しても、いま本当に人気を集めている某総統閣下の動画なんてこの倍は数字を稼いでいますしね。
どうもこの記者、ニコニコやボカロにそんなに詳しくないんじゃないかと。詳しくなけりゃ書かなきゃいいのにとも思いますが、そこは大人の事情がいろいろとおありになるのかもしれませんね。とりあえず私は、この記者はミク廃をこじらせてとにかく「ミクありき」で記事をでっち上げた。今は満足している。……と脳内補完することにします。脳内記者ｶﾞﾝｶﾞﾚ！
どうでも良いんですが、J-CASTニュースは海外カテゴリーでやたら某 大国なのに謙虚に「中」を名乗る国家のトンデモニュースを流したり、政治カテゴリーで夕刊フジの記事をそのまま流したりするので、正直ノイジーで使い辛いです。＠ニフティニュース担当の方、何とかなりませんか？*2
