一挙11種類! 第三のビール一斉レビュー。

旅行用にと購入した「宇宙へのパスポート」第3巻。読み終わりました。 

宇宙へのパスポート(3)

宇宙へのパスポート(3)

 ナイトキャップ代わりにと枕元に置いておいたんですが、もう少し…あとちょっと……キリの良い所まで――で気がついたら朝、と。一見もんのすごく取っつきにくい本なんですが、意外とサクサク読めます。宇宙やメカ、岸田博士に萌えられる方にはモチロン、旅行記としても大変面白いので、食わず嫌いせずよろしかったら是非。
 で。
 今日はここからが本題なんですが。
 実はこの本にとんでもない、とても看過できない記述があったんです。

天国的なまでのドイツのピルスナーのうまさを味わってしまうと、「発泡酒」だの「その他雑酒」など、臭くて不味い代用ビールで税金逃れをしなければならない日本の酒税法が、悪魔の法律に思えてくる。(中略)まあ、あんなまずいもんを売るメーカーも、安いからといって喜んで買う消費者も、同じ穴のむじなかも。

 ドイツはゲッピンゲンの駅前ビヤホールで一杯*1やった、と言う記述についた、同道した 松浦晋也先生*2の解説「注45」より抜粋。中略・強調はいいかげん引用者。ですが……
 悪かったなあこんチクショー!!
 そりゃあさぞかしおいしかったでしょうね。ドイツですからね。本場ですよね。ホントはピルスナーの本場はチェコ・ベルギーでしょうけど負け惜しみにしか聞こえませんね。良かったですね。しねばいいですね。
 06年当時*3であることを差し引いても、この言い分はメーカーの企業努力を馬鹿にしたものです。酒メーカーがどれだけプロジェクトXしてあの味をでっち作り上げたか。寝る間も惜しんで努力した結果が、あのパチ臭いビールに肉薄した味わいなんです。
 この際ですからハッキリ言います。
 好きで飲んでんじゃねえや!……アレ?
 
 あまりにも悔しかったんで、年末からお正月にかけて新ジャンルビールを集中的に飲んで極めてみました。その数十種類以上!。しかしこんなに種類があるとは思ってませんでしたよ。と言う訳で以下レビュー。尚、感想はあくまで個人による独断ですのであしからず。それと、ややこしい上にめんどくさいので、ビールで統一します*4

サッポロビール

 先ずは、エビスで有名なサッポロビール

 
 Draft one

 言わずとしれた最初の第3カテゴリービール。この商品の成功なくして現在の隆盛はありません。しっかりした飲み応えにスッキリした飲み口。実にサッポロらしいバランスの取れた味わいです。先行者開拓者に相応しい一品ですね。

 Slims(スリムス)

 カロリー&糖質オフの健康系新ジャンル。麒麟ゼロが出るまではダントツの低カロリー(100mlあたり21kcal)を誇っていました。サッポロ黒ラベル派だった我が家の新定番*5、だったんですが、最近他のゼロ商品に押されたのかめっきり目にしなくなりました。近所では多分こないだ買い占めた分で最後だと思います。肝心のお味の方は、結構うまい! です。キリッとした喉越しが特徴でしょうか*6

 麦とホップ
 某マサカズ田村がビールと間違えたビール。「私には、ビールです」。ごめんなさい、私には新ジャンルにしか思えません。ま、宣伝にケチを付けるのは野暮ってもんです。真に受けるのは馬鹿ですが。味は、濃厚の反対。

キリンビール

 次いで、No1メーカーのキリンビール
 
 のどごし生
 グッさんと「のどごしNo1♪」のCMでおなじみ、キリンのキラータイトル「のどごし生」ですが、さすがというか良くできてます。実に飲みやすく、クセのない味わいは新ジャンルが行き着いた一つの回答とさえ思います。伊達に売れてないですね。

 STRONG SEVEN
  キャッチコピーが「キリンの、強いの。」。アルコール分7%が売りのビールです。昔中国でアルコール分9%のビールを飲んで大して冷えてなかった割にキレッキレで一発でにされた私に言わせれば、喉越しも飲み応えも今ひとつ、と言った所です。キリン様には是非、新ジャンルではなくビール(出来れば無濾過シリーズ)で高アルコールに挑戦して貰いたいです。

 ※以下のキリンの商品は発売時に飲んだものの印象が薄く、今回試飲しなかった物です。数には入れてませんが、ちゃんと飲むことは飲んだので一応書いときます。

Sparkling Hop
 私が飲んだのは旧Ver.です。取り立てて言うことのないビール。悪くはないですよ。ただ、この名前とスタイルで売られたら期待するでしょむせかえるホップ臭を。要するに名前倒れ。

スムース
 印象、と言うより味がそもそも薄かったような。ビールをオンザロックにするとこんな味。
 

アサヒビール

Asahiさびたスプーンスーパードライの製品。意外と新ジャンルにも力を入れてます。

 クリアアサヒ
 「うまみがあって、雑みなし」と言う宣伝が物議をかもしたアサヒ新ジャンルの基幹商品。喉越しが実に軽快なビールです。宣伝にケチを(ryですが、「雑みなし」は新ジャンルに対しては難癖に近いと思います。「水っぽい」ってんならその通りまだ理解できますが、少なくとも現在の新ジャンル商品には雑味のようなものは感じませんね。それはそれとして、サラッとして飲みやすいビールです。売れて(ry

 あじわい
 残念ながら味わいに乏しいビールです。宣伝(ry名前(ryというところでしょう。淡々とした飲み口ですね。まあ、新ジャンルには多いんですがそう言うビール。

 極旨
 実はこれ、ずっと発泡酒だと思って飲んでました。「私には、発泡酒です」。今はじめて新ジャンルだと知ったんですが、それはこのビールが新ジャンル離れして飲み応えがあるからで、断じて私の舌が馬鹿だからではありません……orz。特徴は、やはりガツンとくる「飲み応え」。喉越しがキレるビールは多いのですが、ガツンと応えるビールはあまりないので、これは相当良い商品です。発泡酒と間違えるのも無理はありません。ありませんよ!

 ※以下のアサヒの(ry
 
 ぐびなま
 後口にやや酸味を感じます。これが雑味ってやつでしょうか

 

サントリー

 プレミアムモルツで一躍名を馳せたサントリー。モルツは結構好きですが、嫌いな人はトコトン嫌いになる不思議な所がありますねぇ。

 ジョッキ生
 所ジョージのCMでおなじみ。「ビッグ飲み口」他ジョッキ感覚を再現しようと様々努力の跡が見られますが、グラス派な私には関係ない話な訳で。申し訳ないんで直接口付けて飲んでみましたが、「……ジョッキって、そう言う問題じゃないよな」が感想です。飲み応えは、一応ありますかしら。他には取り立てて言うことのない新ジャンル。

金麦
 エラク薄口なビールです。殆どH2O的な薄さです。正直、今回で一番……。

SUPER BLUE
 一時お気に入りだったビール。香りがそこそこあって、コクと喉越しがバランスされたなかなか良くできたビールです。ただ、今飲むとやや軽い印象がありますね。後味の無さもポイントですか。

 以上。取り敢えず大手が出している新ジャンルは大体網羅しましたが、入れ替えの激しいジャンルですからねぇ。
 全体的にキレはあるものの、コクがちょっと……と言う商品が多かったです。スポーツ後や風呂上がり、乾杯の時の「とりあえず」ビールには、そう悪くないんじゃないでしょうか。逆にエールや黒ビール、単なるビールなんかの後だと飲めたモンじゃないです。それと、つまみを選ぶ傾向はありますね。チーズや角煮なんかのこってり濃厚系には味が負けます。
 さて、書き終わった所でエビスで乾杯といくか!

*1:この人達、駅で降りるごとに一杯やってます。べ、別にうらやましくなんか無いんだからっ

*2:ニコニコ動画では「先生なにやってんすか」タグでおなじみ。

*3:現在酒税法の改正により、その他雑酒カテゴリーもより複雑化してまし。嗜好品に課税するのはある意味公平だとは思うんですが、ね。詳しくはもやしもんでも読んで下さい。

*4:かえってややこしくなった……orz

*5:しまいにはエビスを飲んで「麦芽臭くて不味い」とかぬかすようになりました。だったら飲むなよ、と。値段が倍するんだぞ、と。

*6:なお、「サッポロ ムスリム」というのは私がよく使う不謹慎系ギャグですが国際問題を招きかねないのでご利用は自己責任で