可能性のひとつを空想してみるのと同じ感触で過去は幻想にまぎれる。

 東海林さだおがいいなぁ様のエントリー再度言うけど、「ルルドと麻原の残り湯は等価です」*1のコメント欄にて、面白い言い回しがあったので忘れない内にメモ。

>科学の営みを大雑把に言いますと、『近似が殆どなされていない分野の探求』と『近似精度の向上』の二つです。

御意。

 簡潔で力強く、かつそこはかとなくユーモアが漂う素晴らしい表現です。
 ブログタイトル見れば一目瞭然ですが、ちょちょんまげさんは東海林さだおの影響を深く受けてらっしゃるとのこと。言われてみれば、微かにショージ君っぽい言葉の選択とも思えます*2。何にしろ東海林さだおと言えば夢枕獏なみに影響力の強い個性の持ち主ですので、気をつけないと丸ごと文体を持って行かれて自分が無くなってしまいかねません。私も東海林さだおの文章は好きで、読み込んだエッセイもそろそろ50冊になろうとしてますが*3、油断するとすぐに頭より高い所にタバコを掲げ「チミチミィ」と9:1分けの社長がやってくるので常に気を配って似ないようにしています。もっとも、「そんなことが可能なのか」「そもそもショージ君はですます調ではない」「おかしいではないか」などとおしかりを受けたら「ごめんなさい言ってみただけです」と言う覚悟はできている。
 
 そう言えば、昔友人達との間で「御意!」と答える遊びが流行したのを思い出しました。
 「コンビニ行かね?」
 「御意!」
 「新聞とって」
 「御意」
 「一つ哭いたら自分を晒す――」
 「御意!」
 「猿!さるぅぅ! 尻をもて!」
  「御意―じゃねえだろ!」*4
 思えばおかしな青春でした……。
 
 ノスタルジィ繋がりで。わpの新作。

ノスタルジア1907は心のゲーム中の心のゲーム。特に思い入れの強いゲームです。

私はこのゲーム(とゆみみMIX)の為だけにメガCDを買いましたが、一片の悔いもありません。私的には、ベストなアドベンチャーゲームです*5。内容や雰囲気はコチラで。ハードがハードだけに入手は今更難しいでしょうが、もしもプレイされるなら、最初のインディアン・ポーカーの説明は飛ばした方が良いですよ。イリュの低血圧な色っぽい声をもっと聞きたい! というなら話は別ですが。

*1:すごいタイトルですが、「効果が科学的に証明されていない」という視点においては、両者には質的差がない、という割と穏当な主張のようです。いずれにせよ、紛糾した議論を巡る応答エントリーなので割引いて考える必要はあるかも。

*2:御意、と言う言い回しは東海林さだおは結構使います。「パイナップルの丸かじり」のフィッシュカツ編とか。参考まで

*3:残念ながら引っ越しその他で半分ほど処分してしまいましたが。

*4:信長の野望をしている時の一発ギャグ。別に同性愛者な訳ではないですので念のため

*5:因みに2位は逆転裁判3。次は逆転検事ですね。今から楽しみです