語り尽くせぬ思いを語る。

ぴゅう太

 上から目線が気に入らないという話は良く目にしますが。
懐かしい「テレビゲーム」について語ろう!

父にゲームの話を振ると、必ず「昔は『ブロック崩し』や『スペースインベーダー』くらいしかなかったぞ。ゲームウォッチって知ってるか?」と、昔話が始まります。テレビゲームの黎明期を知る世代にはかないませんね。

 かないませんかそうですか。まあそうでしょうね、今じゃUSAでぶいぶいゆわせてる任天堂賭博関連産業だった頃の話ですからね。だから天に任せるってゆうんですよ知ってました?


 ――悔しいっ!下から目線が悔しい!!
 年寄りって言いたいんでしょう?爺って言いたいのね? ごめんなさいね年寄りは話がくどくてブロック崩しだ? テーブルテニスの間違いだろ。こちとら痩せても枯れてもガンプラ直撃世代*1ゲームウォッチなんざ友達と交換してカンストまでやり込んだあげく分解してオクトパスパラシュートの背景入れ替えて訳解らなくして馬鹿みたいにキャッキャウフフしてたわい!
 ……いかん、思わずジェネレーションギャップに熱くなってしまいました。まあ、彼も悪気はない所がムカついてなりませんが、そこは大人の余裕で、共に懐かしゲームを語り合いましょうか。

私にとってはドラクエはDSよりも“ファミコン”なのです…。もろにファミコン世代ですから、懐かしいですよ。『パックマン』や『ドンキーコング』が楽しかったですね。もちろん、『マリオ』シリーズも。

 『パックマン』も『ドンキーコング』も筐体ゲームだあああっっ!!*2
 

 いや、違うんですよ?私はあなたを責めている訳じゃないんです。ただ、あなたの若さが憎いだけなんです。
 

ぴゅう太を語る。

 ファミコン禁止家庭だったみつどん家では、TVゲームと言うとぴゅう太です。脅威のハイスペック16ビットパソコンであることを強調し半端に知ってる父を騙くらかして買わせましたが、何せファミコン初期。お店からはあっと言う間にソフトが消え、秋葉に行くという頭とお金がなかった当時のみつどんは4本のソフトをしゃぶるように楽しんだのでした。御陰でぴゅう太の代名詞フロッガーはやったことないです。他にもMr.DO!とかプーヤンとか凄くやりたかったんですけどね。まあ実際やったら多分ガッタンゴットンが一番面白いんじゃないかと思いますが。
 因みに手に入ったのはボンブマンとザウルスランド、もう一つの代名詞スクランブル、ナイトフライトです。ザウルスランド以外はかなり面白かったですよ。それぞれのゲームの詳細についてはコチラコチラを参照して下さい。両方ともスクリーンショット付きで参考になります。いや、結構人気ですねぴゅう太
私がはまったのは、ナイトフライト。飛行機で線を引いて雷を避けながら陣地を増やしていくゲームですが、凹型に陣地を取って湾曲部に雷をおびき寄せると、雷を閉じ込めることができます。そうすると、その閉じ込め部分以外の全ての画面が上から青く染まっていくんですね。アレが子供心に凄く快感でした。あと、ちょっとずつ陣地を上下に伸ばしていって雷を隔離、画面半分を思いっきりのびのび飛んででっかい陣地にしたり。や、何だか久しぶりにやりたくなってきたなぁ。
 残念ながら我が家のぴゅう太はコントローラー・アダプター・コードと本体以外全滅の憂き目にあい、泣く泣く引っ越しを機に処分しました。写真はその時の最後の勇姿です。まあぴゅう太と言えばG-BASICとよく使うキーから印字が消えていくゴム製キーボード、特徴的なまん丸コントローラーですが、操作性だけでなく耐久性も無かったということですね。
 そう言えば、G-BASICを日本語ベーシックの事だと勘違いなさっている方をお見受けしませんけどそんな人、一応説明しておくと、GはGRAPHICの略で、ぴゅう太のグラフィックは塗り絵のようにドットを埋めて自分で画くシステムを取っているんですね。それをプログラムで動かすんですが、その言葉が日本語なんです。つまり、goto文ならニイケ、if then ならモシ ナラバと。リスト表記すると独特な雰囲気を醸し出して、マイコンBASICマガジンではファミリーベーシックのページと並んで異彩を放っていました。
 そんな画期的なマシンだったぴゅう太ですが、いかんせん時代の流れは彼に過酷でした。
 ファミコンからTVゲームに入った世代な方は、当時ファミコンがいかにとんでもないゲーム機だったのか、私たちが最初に画面を見た時の驚きを理解できないでしょう。例えるなら、サターン版バーチャを初めて見た時の衝撃、とでも言えば伝わるでしょうか。え?これ本当にTVゲーム?そう言う驚きがファミコンには確かにありました。
 残念ながら、ぴゅう太には、それはありませんでした。
 同時に、マイコンとしてはMSXが一気に浸透していった時期でもあります。手軽さと拡張性。いずれもぴゅう太には無いものです。加えて、豊富なソフトラインナップ。私が最初にやったイーアルカンフーロードランナーMSXです。この世にこんな面白いゲームがあるのかと思いました。
 結果。トミーはぴゅう太Jr.・ぴゅう太mk2と後継機を繰り出し必死に時代に抗いますが、ぴゅう太は時代の徒花として、記憶の中に生き続けることになります。
 

 ぴゅう太。素敵な時間をありがとう。


 ……さて、エミュでも探すかな。

*1:パソコンじゃなくてマイコン世代でもある

*2:これも語ると長くなるテーマです。半端に田舎な近郊都市に住んでいたせいかクレイジークライマーゴールデンアックスが共存してたりしました。テーブル筐体には日よけの箱被せるですよ。