岩石料理

T-3don2009-04-11

 今朝方台所にて交わされた、親子の会話。
 私「ん? このうす桃色の固まり、なに?」
 母「岩石よ。お客さん*1に貰ったの」
 私「へー、変わった色。飾るの?(マイナスイオンとか言い出さないだろな)」
 母「飾ってどうする。おろし金で擂るのよ」
 私「…………岩石を?」
 母「目が荒い方が美味しいらしいから」
 私「岩石が?
 母「白身魚に合うって言ってたけど――ちょっと、やだ、私変なこと言った?」
 私「先程からほぼ変な事しか言ってませんが」
 母「やだよこの子は!親を馬鹿にして」
 私「……岩塩?」
 母「そうそうそれ。岩石
 私「どっちヤネン! もうこんな人とは一緒にやっていけません!実家に帰らせて貰います!!」
 母「……お帰り」

 
 そういった経緯で、今日の料理は岩石尽くしでいこうと重い思います。レシピは、ま適当に切って焼いて茹でて下さい。

  • 若鶏の岩石焼き(紛らわしい名前だな)
  • 芹のテンプラ(岩石で頂きます。昨日の残りです。冷めてます。多分、天つゆの方が美味しいです)
  • 鰤の岩石焼き(だから紛らわしいと。照り焼きのほうが好きです面倒臭いけど)
  • 真鯛とヒラマサのお刺身(バッチリ脂がのった養殖ものカルパッチョにはしません。理由は最後でわかります)
  • 里芋(衣かつぎ。最近目覚めました)
  • なぜか山葵(一本200円の値札にやられて昨日購入。今朝手繰ったお蕎麦用。擂ってみたら、まあそこは、お、ねだん程度ニ○リ)

 摺り下ろして気付いたんですが。これ最初、粉チーズ用のチーズおろしでおろしたらしいんですね。で、細かすぎたと。それで目の荒いおろし金を使え、と言ってきたんですが、ウチの鬼おろし用おろし金でおろしても非常に粒が小さいんですね。
パウダースノーと言う比喩がいけ好かないなら片栗粉みたいにキメが細かいです。恐らく、岩石というのは結晶が云々かんぬんするんでしょう。いい加減頭の中で置き換えて頂くのも気の毒なので以降岩塩と書きますが、振りかけても感じがつかめないので、調味しづらいかもしれません。
 そういや、ほの甘いとか何とか噂を聞いていたのでちょっと舐めてみましたが、これが普通にしょっぱいです。むしろしょっぱい? イヤ当たり前ですが。コツをつかむまで結構掛かりそうな気もします。
 さて、できあがりました。

 鶏肉の出来がよかったです。

 塩してフライパンでじっくり焼き上げたあとホイルでくるんでしばらく置き、グリルで皮をパリッと仕上げました。柚子胡椒が合います。
 岩塩は粗塩に比べると馴染みが良いですね。サッと溶けるので、塩気が口の中にふんわり広がります。
 個人的には、粗塩の方がチキンはよかったかもしれません。料理に使うには粒子が細かくて使い辛い(指にくっつくんですよ)のもマイナスポイントかと。ただ、仕上げにパパッと使うには最適なお塩じゃないか、とそう思います。粗塩だと加減が難しいので。


 

 所で。
 今戯れに本山葵とお刺身に付属していた小袋の「おろしわさび生」、と言いつつ原材料のトップは西洋山葵な、なんとしてもエセ臭いおまけ山葵を食べ比べてみたんですが。まあ、直接比べたらハッキリ食感に違いがあるので、半分づつ混ぜて比べてみたんですねお刺身にのっけて。
 そしたら。
 これがまあ。
 ちっとも解らないんですよ。
 いや、なかなかやるな(株)万城食品!見直したぜ!………orz。
 某 山本益博は本山葵に混ぜ物がしてあるのを見破る名人だそうですが、何故飲食店がそんなせこい事をするのか、身をもって実感した次第です。わかんねぇよ*2

*1:母は居酒屋小料理屋の女将

*2:わかんねぇなら良いじゃん、と思う次第です。ま、お店の誠実度を表してはいますかね?