失われた本棚を目指して。

 前のエントリーで、「往復で50キロ近くある」11件目にママチャリで買いに行くと書いた所、複数の方から首尾を尋ねられたので(ホント、いつもありがとうございます)、今回はその件を。

行くぜ相棒!でもその前に。

我が愛車「曇天号」の勇姿を見よ!

ブログタイトルはこの愛車から拝借しました。18インチ・内蔵三段ギア。平地も街路も悪路もそれなりに走る優れものです。見る人が見れば分かるでしょうが、実はさりげなくカスタマイズしてます。ママチャリの象徴買い物カゴを大胆にも前後に配置し運搬能力を飛躍的に向上させ、またそれにあわせスタンドを両立式に変更、重い荷物を載せていながら微動だにしない停止性能を発揮します。分かりやすく説明すると、シティ系通勤用「パパチャリ」を買い物用「ママチャリ」に改造したって所です。自転車屋さんがしきりに首を捻ってました。
 私なんぞに貰われてきたばかりに、この子は恐らく一緒に売られたどの同型車より走行距離が多いです(断言)。流石に関東南部から佐野の国まで往復*1したのは曇天号位でしょう。その代償に私はしばらく右ふくらはぎの鈍痛、曇天号はまるっと後輪全部交換の憂き目にあいましたが。因みに、今までで新車が軽く3台は買える位メンテ修理その他でつぎ込んでます。ま、元が安いし。モッタイナイし。
 さて。覚えておいででしょうが昨日は今年一番の猛暑。自転車を走らせていると目玉焼きの気分がよく解ります。しかし、天気から言っても(雨が降るなか本屋に行っても詮無いです。危険だし)休みの都合から言っても今更日程を変更する訳にはいきません。
 といっていきなりこぎ出せば、それは油かぶって火を付けるのと同じ。良い機会なので、真夏にママチャリで長距離(往復2時間以上)走らせる際重要な心がまえを書いておきましょう。

  • こまめに給水 多少重くとも、給水の準備は怠らないように。長くとも1時間おきには必ずお水をとりましょう。私の場合、2リットル入りのペットボトル二本に凍らせたウメジュースとただのお水を詰めて持っていきます(ママチャリの面目躍如)。お水は、あると頭からかぶったり口ゆすいだりできてとても便利です。その分重くなるので、量は距離と相談して。
  • 服装 先ず、何はなくとも帽子は必携。直射日光はお肌と命の大敵です。比喩でなく死にますので、絶対にお忘れなく。短パン・Tシャツはあんまりお薦めしません。サンダルも。特に足下はがっちりと。葉っぱやら何やらで結構傷ができますので。それと、タオル・手袋も必要に応じて。手袋は冬は必携、夏も汗でハンドルが滑りやすいので重宝します。
  • 休憩は超こまめに 具体的には、赤信号で止まる度にサドルから降ります。これを怠るとお尻が痛くなります。………なに?それくらい我慢する?我慢できるモンならしてみろよ!?←要ポラギノールなみつどん。――まあ、健常人でも、最初は1時間、その後は45分ほどおきには休憩した方が良いと思います。その方がむしろ足が伸びますし。
  • 安全運転で 自動車にとって自転車ほど目障りなモノはないです。歩行者にとっても。危険な運転をしないのは当然、青信号でもすぐに渡らない(これ重要。左折車に巻き込まれそうになったこと数知れず)、横からいつ車が出て来ても対応できるように周りをよく見る、子供がいたら徐行する(これも重要。いきなり寝転んでこられて轢きそうになったことアリ。徐行してなかったら危なかった)、ちょっと過敏な位オドオドキョロキョロ運転しましょう。
  • ルートを選ぶ 自動車と自転車では良い道の基準が違います。最終的には自分で走ってみて決めないとですが、もしサイクリングロード(川沿いによくある)があるなら多少遠回りでも積極的に選択しましょう。それと、自転車は当然車道の左側運転ですが、なぜかは知りませんが広い歩道が設置してある場所は走りやすいです。なぜでしょう?
  • お財布に余分なお金を パンク代です。できればルート上の自転車屋さんは把握しておくと便利です、って言うかこないだの日曜に便利でした。ああ、パンクしたらできる限り押して歩いて下さいね。タイヤが割れると一気に修理代が嵩みますので。
  • 時間を選ぶ 昼間は避けましょう。できれば夜も。ママチャリは普通、時速8キロで計算します。自転車に慣れている成人男性な私でも、信号等状況に依りますが最初の1時間でも行って15キロ、平均で12キロほどでしょうか。自分の足を把握して、時間を逆算して下さい。マップメジャーがあると便利です。
  • 体調が悪い時は無理しない 当然ですね。

 
 基本的に、ママチャリはトラックです。ロード車は勿論、クロスや悪路用のマウンテンバイクにさえ、走りでは絶対にかないません。実際、サイクリングコース等で一緒に走ると全力で踏んでも軽く追い抜かれていきます。変な欲は出さず、ゆったりと走りましょうね。

行ったぜ!相棒。

 で、行ってきました。
 ここで一つ告白することがあるのですが、昨日帰ってから距離をマップサイトで計った所、全部で35キロ弱しかなかったことが判明しました。ヤカンの件といい、最近サバが効き過ぎてます。あれ〜おっかしいなぁ? みつどんってのはそう言う奴なので、今後数字が出てきたら十分注意して下さい。
 と言う事で、日差しを避けて4時に出発。順調に排気ガスにまみれて、到着しました松戸駅。目指すは「堀江良文堂書店」。ここは4階建ての(……5階だったかも)大型書店で、川口ブックドーム亡き後私の最後の切り札です。いつ来ても思うのは、この街自転車憎んでるだろ?駅前は駐輪禁止で駐輪スペースがほとんどなく、線路渡るのも駐輪所預けるにも、先ずスロープを上らないといけません。ヒイコラ。
 そんなこんなでたどり着いた書店ですが、流石切り札、ちゃんと科学棚が設けてありました。物理・数学コーナーもあって、理科年表とニュートンと進化論の解説書が平積みに。いやぁ、心温まる光景ですねぇ。残念ながら『おかしな科学』は置いてありませんでしたが。いや、平台に丁度一冊分怪しいスペースが空いてましたので、これは出遅れたか?残念無念。なお、サブカルチャー棚にはずらっと『と学会年鑑』が。残念ながら、コッチにもありません。
 傷心のまま疲れた体を引きずって、念のためともう一件、デパートの中の本売り場も覗いてみたんですが、あれ、サイエンス棚がある!凄いぞ松戸。
 最も、新しい本はあまり見受けられず。ここでも残念ながら『おか科』はありませんでした。ピンクの表紙を目印に探してるので、一度も読んでませんが「一瞬で相手を落とす!コールドリーディング入門」が大嫌いになりました。 あとあいのり
 帰宅しながらもう一件、大きめのTSUTAYAによりましたが、科学棚もなかったですね。
 以上。11〜13件目の報告でした。帰宅は7時過ぎ。買い物した時間を考えると妥当な所です(勿論、50キロにしては早すぎる帰宅(到着)に不信を持ったのがサバに気付くきっかけです。)。
 結局、『おかしな科学』は近所の書店に注文しました。……いや、無駄なんかじゃないですよ?自転車の後の一杯は、それは格別です。途中給水しまくるのでお腹結構ガボンガボンですが。

*1:それ自体寄り道込みで180キロありますが、トレーニングに週150キロをふた月ほどこなしました。真夏で良いダイエットになりました