がんばって読んでみた。〜準備編〜

 先月、pollyanna先生(この場合、「先生、おねげぇしやす!」「どぉれえぃ」的な意味での「先生」なので誤解のなきよう)が「[ニセ科学][ホメオパシー] ホメオパシーには効果がないということを示す論文。」というブコメをつけていらして、大変興味を引かれたのでサイトを覗いてみました。

Introduction
Since its inception over 200 years ago, homeopathy has fallen in and out of favor. Its apparent resurgence in these times has rekindled the discussion as to whether homeopathic medications are an effective treatment against disease or whether they are no more than an elaborate placebo. The discussion as to whether or not it is an effective therapy is ongoing in human and veterinary medicine; it appears to have devolved into one between proponents of homeopathy and those who rely on firm evidence of effectiveness before adopting any therapy. This review attempts to assess the state of the current evidence regarding homeopathy.


HOMEOPATHY AND SCIENCE: A CLOSER LOOK

 閉じました。
 敵性語*1じゃねぇか!タイトルがローマ字だから怪しいと思ったんだよ!*2
 全方向から見て全く自慢じゃないですが、私英語が超絶苦手です。成績はいつも3か4。高校進学して10段階評価になっても3か4。その母校はちょっと進学校風で、貴重な休日をつぶして予備校業者のテストを受けさせられたりしたんですが、いつか英作文のテストで半分選択式にもかかわらず8点とった事があります。ええ100点満点でしたが何か? その時の偏差値はクラスでちょっとしたヒーローになれる位センセーショナルでした先生頭抱えてましたし。
 そんな訳で、私も決して英語が好きではありませんが、英語の方はきっと私を憎んでいると思っています。
 とは言え。曲がりなりにもホメオパシーを批判している以上、読んだからには知っちゃったからには、ブクマしないといけません。ここで「GJ!丁寧なまとめ。今後の参考に」とか適当にお茶濁してれば波風立たなかったんですが、つい魔が差して正直に「[ニセ科学対策][ホメオパシー][参考資料] 後で頑張って読めたら読む。読めなかったら読めない。」とかブクマしたら即座に5人の方から「頑張って」「頑張って読む」と引用スターと言う名のプレッシャーが!流石はいずれ劣らぬニセ科学批判者、激励まで容赦ないです。おまいら空気嫁。しかも、その中にkumicit@忘却からの帰還大先生の名前が!!(因みにこの場合は「……それ位にしときな」「なんだと、てめ――げげっ!」「随分と羽振りが良いじゃねぇかヤス」「せ、先生……どうしてこんな所に」的な先生に大です。もう意味分かりません)忘却からの帰還と言えば、驚異的更新頻度で主に海外のニセ科学、とりわけID論の動向を取り上げて報告する何というか偉いサイト様です。いつも勉強させて頂いております。おっかぁ、はてな村はおっかない所だぁ。
 そんな、正直「忘却からの帰還」様が翻訳してくれるモノとアテにしていたのにいつも翻訳頂いている方に激励されてしまうと、頑張らない訳にはいきません。実際には、直後にpollyanna大先生*3が何と翻訳掲載の交渉をまとめてこられ、黙ってお口を開けていればその内良エントリーが労せず落ちてくる実にウマーな状況となりましたが、その幸運は喜んで享受するとして、こちらもできるだけ頑張ってみようと思います。
 と言うか。「こんな私ですら、しかも科学論文を何とか読む事ができるんだよ?(あなたならさらなり)」というメッセージを送れるのは、貴方より確実に英語ができない私しかいないだろ!と。読めればですが。っていうか答えは英語できる人にしかわかんないので、自分の訳が正しいかどうか判定できませんけど。まあ、多少間違えてたって後からpollyanna大先生がバッサリやってくれるから気が楽です。

翻訳サイトを横断する便利なフリーソフト(無料)←露骨な検索誘導。

 自分の訳とか言っちゃってますが、勿論自力で翻訳するのなんて無理です(キッパリ)。でも時代はウェブ2.0。世の中には無料翻訳サイトという便利なサービスがあります。
 翻訳サイトと言ったらエキサイト翻訳。試しに、巻頭の呪文を翻訳してみました。

序論
200年以上前の始まり以来、ホメオパシーは好意の内外に落ちています。 これらの回での見かけの再起は同種療法の薬物療法が病気に対する効果的な治療であるかどうかかそれともそれらが細かい偽薬にすぎないかどうかに関して議論を再燃させました。 それが有効な治療であるかどうかに関する議論は人間の、そして、獣医の薬で進行中です。 それはホメオパシーとどんな療法も採用する前に有効性に関する確固たる証拠を当てにする人の提案者の間の1つへ譲り渡したように見えます。 このレビューは、ホメオパシーに関する現在の証拠の状態を評価するのを試みます。

 どうですか?気合い入れれば何とか読めなくもないですね。もっとも、一部どうにも意味が取れない所があります。例えば「ホメオパシーは好意の内外に落ちています。」「細かい偽薬にすぎないかどうか」
 他の翻訳サイトも見てみましょう。Yahoo!翻訳

イントロダクション
200年前の上のその初めから導入、ホメオパシーは支持に落ちました。これらの時間のその見た目の復活は、同種療法薬物が病気に対する効果的処置であるかどうか、あるいは、彼らがほんの精巧な偽薬でしかないかどうかに関して議論を再燃させました。

 一部表現が異なりますね。「好意の内外」は支持、「細かい偽薬」は精巧な偽薬という風に翻訳しています。そちらの方が自然です。
 勿論、本格的に翻訳するなら原文を見て辞書なり文法書なりを引っ張り出して格闘する必要があります(大先生方、ありがとうございます)。でも今は、気合いで「頑張って読む」。複数の翻訳サイトから翻訳結果を見比べて、何となく概略が分かればそれでよしでしょう。ウェブしてる時はウェブで全部済ませたくなるのが人情というモノです。
 とは言え。別窓にするにしてもいくつも翻訳サイトを広げて作業するのは何ともメンドクサイですよね?
 そんな貴方に、耳よりのお知らせが(営業スマイル)! マルチスレッドで翻訳サイトを横断し無料で翻訳できるツール Free Translator

Googlelivedoor、Excite、Yahoo!の翻訳サイトに接続し、無料で翻訳できるツールです。対応言語は13言語、言語方向は36方向をサポートしています。
マルチスレッドで動作するため無駄な待ち時間が有りません。また、不要な広告も表示されません。

このツール、今使ってますけどかなり便利です。使い方もカンタン。カットアンドペーストで「Translate」ボタンをポチ。これでおk。しかもクリップボード・モニター機能が付いてるので、機能をオンすれば選択してコピーするだけで終了。私はブログにコピーする都合上オフにしてますが。これで三つのサイトの翻訳結果をカンタンに見比べる事ができます。快適快適。
 入手は上記サイトより。ZIPをDLして解凍、気が済むまでウィルスチェックしたら適当なフォルダなりデスクトップなりに放り込んで下さい。ああ、一応書いておくと

※ファイルを操作する前には必ずバックアップをとり、問題が出ても復元できるようにして下さい。←重要です!!
※このソフトを使うことによって生じたいかなる損害も責任を負いません。

 だ、そうです。フリーソフトですし、自己責任と言う事で。今のところ特に異常は見られませんけどね。
 ソフトを制作・配布頂いたHiroshi Kameyaさん、ありがとうございます。


 さて。巻頭の呪文をこのソフトを使って頑張って読んでみましょう。

序論(イントロダクション)
200年以上前の始まり以来、ホメオパシーの支持は揺れ動いています。昨今の見かけの復権は、ホメオパシーの薬物治療が疾病に対する有効な治療か、単なる精巧な偽薬か議論を再燃させました。それが有効な治療かどうかに関する議論は医学と獣医学において進行中です――それはホメオパシー支持者と、どんな治療も採用する前にエビデンスを求める人々との間で行われているように見えます。 このレビューは、ホメオパシーに関する現在の証拠の状態を評価することを試みます。

 かなり意訳が入ってますが。英語に堪能な方は原文と見比べてにあにあして下さい。
 次回は、この調子で全文の概略を。ついでに用語についてもカンタンに。
 ……しかし、ホメオパシーと同種療法を使い分けるエキサイト翻訳、ただ者じゃないですね。

*1:えー、わたくしことみつどんは村山談話を踏襲し、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争、はこの際どうでも良いんですが、特定の国家に対し徒に敵対しその平和的関係を損なう事は断じて本意に非ず、よーするに一部不穏当な表現がありましたが発言された時代背景や文脈を考え敢えて発表当時の言葉を掲載致します。ご不快に思われた方もいらっしゃるでしょうがこの程度のネタでガタガタ抜かすなどうぞご了承下さい。

*2:「HOMEOPATHY AND SCIENCE: A CLOSER LOOK」(ホメオパシーと科学:守護神チョコレートより詳細な観察

*3:一度大先生と先生をインフレさせると以降全員を大先生と呼ばないといけない事に今気付いた←迂闊すぎ