ニセ科学対策

医療過誤と的外れな例え話 〜K2シロップを与えず乳幼児を死亡させた助産師の件〜

先頃、このような報道がおこなわれ、反響を呼びました。 「ビタミンK与えず乳児死亡」母親が助産師提訴生後2か月の女児が死亡したのは、出生後の投与が常識になっているビタミンKを与えなかったためビタミンK欠乏性出血症になったことが原因として、母親…

本棚の食卓

進化の存在証明作者: リチャード・ドーキンス,Richard Dawkins,垂水雄二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/11/20メディア: 単行本購入: 14人 クリック: 112回この商品を含むブログ (25件) を見る 事の始まりは、NATROM先生の所で紹介されていたお猿のダ…

おかしなダイエット 〜危ない!? 本当は怖かった危険なダイエット編〜 

いい加減作者も忘れてる前回までの粗筋 「南千住研究所Z」――それは非繁盛店の地下に作られた次期主力メニュー開発研究所、兼言うこと聞かない従業員の折檻部屋再教育センターである。別名座敷牢。ちなみにどうせこんな所まで読んでる人いないだろうからぶっ…

ニセ科学をツンデレにしたらヤンデレになった

な、何を言ってるんだかわからねーと思うからちゃんと説明いたしますと。以前ハブハンさんに T-3donさんにひとつ,お願いがあります。 今度ぜひ,「ニセ科学批判」批判者=ツンデレでお願いします。こんな感じ。「なによ・・・か、勘違いしないでよね。別に…

ホメオパシーってなあに?

ホメオパシーとは? ホメオパシーとは、一言で言うなら代替医療(効果が公的に認められていない医療法)です。 ガンバって説明すると ホメオパシー(homeopathy) 主に「同種療法」と訳される代替医療の一つ。19世紀の初めドイツ人医師サミュエル・ハーネマ…

おかしなダイエット〜ナットク?やれやれ大騒動編〜

前回までの粗筋 「南千住研究所Z」別名座敷牢。 美味しい雇用条件につられた『丼』と『猫』は店長という名の独裁者に地下深く幽閉されてしまう。 解放の条件は、人気爆発のランチメニューの考案。 なのに何故だかリンゴ談義に発展し・・・って言うかポニョ子…

『おかしな科学 みんながはまる、いい話コワい話』

色々ありましたが、紆余曲折を経て結局近所の本屋に注文した『おかしな科学―みんながはまる、いい話コワい話』。とっくに読了していたんですが、なんやかやとあって書評がこんな時期にまでずれ込んでしまいました。まぁ、どうせ今後100年間語り続けられてい…

がんばって読んでみた。〜偏差値25からの英語論文翻訳〜

と言っても、翻訳サイト丸投げですが。 前回の続き。今回は、実際に翻訳する上で必要な「コツ」について追求してみたいと思います。 力のいれ所を探る 翻訳サイトや前回ご紹介したソフトを使用するにしたって、全文をそのまま翻訳したんでは途中で気力が尽き…

がんばって読んでみた。〜準備編〜

先月、pollyanna先生(この場合、「先生、おねげぇしやす!」「どぉれえぃ」的な意味での「先生」なので誤解のなきよう)が「[ニセ科学][ホメオパシー] ホメオパシーには効果がないということを示す論文。」というブコメをつけていらして、大変興味を引かれた…

言葉もない風景

しばらくぶりです皆様。ここんとこプライベートがエライことになっていて更新できませんでしたが、今月はしばらくこんな調子だと思います。ええ、逆転検事はクリアしましたが何か? いやあ、ほんと忙しくて忙しくて各所にご無沙汰続けております今日この頃で…

ニセ科学を批判し、対策する。

追記2009/05/24 一ヶ所とんでもない誤表記が。いや、メリットの3を否定形にし忘れてたんですが、これじゃなんかαブロガーに批判される事がメリットみたいですね。なんという超攻撃的主張……。と言う訳で直しました。pollyannaさん*1、kilreyさん、御指摘あり…

ニセ科学「対策」

皆様お久しぶり。もうすっかりご飯ブログと思われているのは別に良いんですが、そろそろ更新しないと存在そのものを忘れられそうです。*1ネタが無い訳じゃないんですが、週初めに書いてみたエントリーが思いの外難産でして、書いては消しのデススパイラルに…

ニセ科学批判者に求められる態度

ずっと。 もう二月ほど前から、指先の逆むけのように気になっていたエントリーがあります。 Good Night, and Good Luck. :春巻たべた――最初このエントリーを拝見した時、これをどう受け止めて良いか解らず、ひどく困惑した事を覚えています。結局おちゃらけ…

非科学批判ではニセ科学は撃てない

最近、ちょっと変わった立場からのニセ科学批判・批判エントリーがあげられました。 疑似科学批判・批判のまとめっぽい何か - mzsmsの雑記 まず、僕が一番初めに書いたエントリは、基本的に次の三点で構成されている: 1. ウェブで見かける疑似科学批判がや…

科学教について

連夜の実験の御陰で二日、いや三日酔いです。これも実証データを得るために必要な貴い犠牲です。皆様、伏崇めたまい。因みに我が家の二日酔い対策は迎え酒です。この伝統は私の代で絶ち切ります。 という事で、今日は軽めに、思った事を。 某所で、というか…

脅威のパワー! ミラクル波動霜柱水!!

某所で、雪解け水が脳卒中・心筋梗塞・若返りに効果がありしかもプランクトンを異常に増殖させ鳥のヒナの成長が早くなり農作物の収穫率を増加させあまつさえ美人を生み出した上においしいお米を作り出す、と主張しているのを見て、閃きました。 波動水を超え…

「血液型性格判断」批判 後編:血液型性格判断は差別

「血液型性格判断」批判 前編:ニセ科学批判の練習問題の続きです。昨日のエントリーには沢山の好意的な反響を頂き、はてなもまだ捨てたものではないな恐縮しきりです。皆様ありがとうございます。苦労した甲斐がありました。 今回は後編として、何故血液型…

「血液型性格判断」批判 前編:ニセ科学批判の練習問題 

後編→「血液型性格判断」批判 後編:血液型性格判断は差別 ニセ科学で練習問題とか言うと某αブロガー様みたいで気分良いですが、そう言う話じゃありません多分。前回エントリープロフィール欄の「血液型欄」についてにおいて、TAKESANから頂戴したコメントに…

「血液型性格判断」を批判する(悪い見本)

昨日「そもそも性格を4つの類型に当てはめること自体が不可能でしょう。」と与太を書いてしまったので、罪滅ぼしを。まずは、なぜこれが「与太」であるのか。 性格を4つの類型に当てはめることは不可能? →類型なので、いくつかの種類に分ける事は可能。それ…

プロフィール欄の「血液型欄」について

追記あります。 doramaoさんの所で「滑らかな筆致」と過分なお言葉を頂戴したので、今回はネタは避けようと思っています。滑るから♪…………ほらね。 さて、doramaoさんことエルバッキーどらさんのプロフィールを見て感銘を受けたので、自分の所にも手を入れてみ…

ドナーの負担について

昨日は某エントリーにケリを付けるためお休みしましたが、更新を楽しみにしてらした読者様におかれましてはさぞかしご不満のことと存じます。これからもちょくちょくお休みする*1と思いますので予め言っておきますが皆様、ゴメンね♥ さて。この話題は、折を…

ことほど左様に言葉は難しい

追記あります。 追加エントリー本当に、言葉を理解するのは難しい。時系列順に関連エントリーを並べてみました。感想、指摘等ありましたらこちらのコメント欄でお願いします。 昨日の続きです。いやあ、タグ付けはやっぱり難しいですね。え? そっちじゃない…

言葉を理解することは、斯様に難しい。

追記あり 続き→ことほど左様に言葉は難しいはじめに。TAKESANのコメント欄についての見解(と私のコメントの補足)は中見出し後です。頭の部分は馬鹿話ですので、興味ない方はいいから読め読み飛ばしてください。 それと。掲示板で黒猫亭さんがおっしゃって…

最近サンタを見なくなった本当の理由

今し方1777に次いで4888ビューを踏んで当ブログの一番の読者が自分自身であることを証明しましたが皆様、スペイン風邪流行の折いかがお過ごしでしょうか。いのちをだいじに。 昨日はてなブックマークの話をいたしましたが、なんとエルバッキー様にお気に入り…

悪い妖精からプレゼントを貰い損ねた人

毎日更新をモットーに運営してきた当ブログですが、昨日は諸般の事情によりお休みさせて頂きました。詳しい事情はちょっとアレがアレして上の指示を仰がないとナニなんですが、ぶっちゃけ前のエントリー上がったのが早朝だったから更新しなくてもま、いいか…

偽装を一番批判できるのは誰か。※追記あります

心底どうでも良いことでしょうが、今日はホントは昨日のエントリー最後のネタ「さだまさしで島おこし 対馬「防人の詩の島新法」超党派議連が提案」がいかに完成度の高いネタであるかを元まっさんファンのプライドにかけて熱く語ろうと思っていたんですが、な…

ネタと釣りとマジレスと

アンテナに釣り・マジレス関係のエントリーがフィッシュ!したので釣り上げてみます。Interdisciplinary:詭弁者 妄想科學日報:釣れますか先ずはInterdisciplinary様のエントリーから。全てはtittonさんのこのブクマから始まりました。 titton ゲームが「学…

声を繋げることは、声を上げることと同じくらい大切。

幻影随想様でとても興味深いエントリーが上がっていました。駆け出し研究者が科学のために立ち上がる方法のガイド 悪質なニセ科学の主張に遭遇して怒りを覚えるというのは、科学に関わるものであれば一度や二度は必ず遭遇するものである。 そういった情況に…