お刺身にマヨをとことん追求してみた!
みなさま、お久しぶりです。気が付けば夏真っ盛りで、なんかもうお刺身とかマヨとかどちらかと言うと見たくもない気持ちが高まっておりますが前々回美味しんぼぶった切り検証エントリーにて予告した後半を、いい加減UPしとこうと思います。いつかって今さ!
さて前々回のエントリー「美味しんぼを検証してみるその4 カツオの刺身にマヨ!?」みんな覚えてるかなぁ?私は忘れてた。なにしろもう5ヶ月経ってますし。そこで、簡単に前回のあらすじと今回のコンセプトをまとめてみようと思います。
……が。
その前に。
orangestar きなこは?きなこはためしてみたの?ねえきなこは?*1
sun-and-moon 寿司にチョコレートソースかける外人さんに「刺身にマヨネーズなんて」とか言われたくない
前々回エントリーのブクマより(皆様ありがとうございます。)
OK。これは挑戦と受け取りました。
抹茶きなこ とバンホーテンのココアです。
これにカツオをたっぷりと
たっぷりとまぶします。
それでは実食。
…………ふむ。まずい。
なんかもう、圧倒的にまずいです。きな粉がお刺身の臭み分を吸着して、固まりで喰わされるような。しかも口のなかパッサパサだよパッサパサ。
きな粉に比べると、まだココアの方がマシですね。少なくともカツオの悪い所を引き出したりはしませんから。モチロン美味しくはないです。
ついでに、ケチャップ・マヨときたらここはソースだろうと中濃ソースでも試して見ました。
お味は……これココアよりマズイんだけど?酸味が嫌な方へ嫌な方へ向かってる感じで、ミスマッチにも程がありますね。
いずれも、マヨネーズより美味しくないのは確かDEATH。ぜひ一度お試し下さい自己責任で。
前回のあらすじ&今回のコンセプト
・カツオにマヨって……あれ?結構アリじゃね?
・っていうか雄山、未来の発言と矛盾してね?
・未来の発言に矛盾て、おとといきやがれ的な?
・っていうか、料亭にマヨネーズはやっぱり無いと思う。
・やまおかー!(かん高い声)
今回のコンセプト
・じゃ、他のお刺身もマヨで食べたらどうよ?
お刺身にマヨ(マヨ画像注意)
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先ずは冬の味覚*2。
脂がのったハマチですね。早速ワサビで頂きます。
うん、美味い!
ただ、脂が強いとワサビでも負けてしまいがちですね。炙ったり霜降りにしたりと脂を押さえる工夫が必要かも知れません。
さて。
脂on油。
脂っこいです。マヨの酸味が生臭さを低減しますが、その分脂を強調しているように感じます。
脂と言えば
カルパッチョの例もありますしこれは期待大。
……うーん。
モチロンまずくは無いんですよ。まずくはないんですが。
心持ち油がケンカしているような感じがします。それに、なんかサーモンの香りまでマヨがスポイルしているような?
もう一つ脂つながりで。
我が家自慢の自家製〆サバです。もうこの時点で大変に不穏な組み合わせですね。
ウチでは赤味を残してお腹の辺りがコリコリする位に〆ます。わさび醤油が美味しいですよ。
さて。
う〜むむむ。味がすごくフラット。…くっ。
ご存じの方はご存じでしょうが、サバはかなり独特の風味があるんですね。でもマヨの強烈な味に負けて飛んでしまってます。
良く言えば生臭みの無い食べやすい味、というところ。
総じて、脂が強いモノだと脂と油でケンカしてうまくないようです。
では赤身はどうでしょう?
最近は本ワサビもお安く出回ってて蕎麦っ喰いにはこたえられませんが*3、基本的にウチでは、ワサビはチューブのに、お刺身買うとオマケに付いてくる小袋のを混ぜて、醤油皿でね〜り練りして使ってます。練ると香りと辛さが立ちますので。最近のオマケ小袋ワサビはずいぶんと品質が向上してますね。
ふ〜む。
ワサビが味を引き立てて際立てるのに対し、マヨだとのっぺりと味を覆い尽くす感じですね。
どこか間延び感を感じます。
これは……イサキ?
こちらも、味が淡泊な分マヨが効きすぎますね。
淡泊と言ったら白身。と言ったら、ヒラメのお造り。
これはちょっとモッタイナイです。旨味が完全に覆い被されてしまってます。
ポン酢系なのでカツオのような相性があるかと思ったんですが、特にそう言う効果は感じません。
ところで、ポン酢と言えば。
多分世界で一番高価な豚
「とことん」なんてタイトルに入れちゃった以上、ここはとことんやりましょうか。
河豚です。
近所の魚屋さんで半額だったのでかろうじて購入できました。これ半額でも500円以上するんだけどマジ?っていうかちゃんとしたトコで喰ったらいくらすんの?
おフグ様はもちろんちゃんとお皿に並べます。薄造りですなぁ。
紅葉おろしで頂きます!
ううーんシコシコした歯触りに蛋白質の旨味の極地のようなお味。ポン酢に紅葉おろしのピリッが効いて旨みを向上させます。
美味ですな!流石アントニオ猪木が最後の晩餐で肝和えで喰いたい!(運が悪ければ死にます)と言うだけありますね。
では。
マヨネーズ行ってみましょうか?
いや、これは。
旨みにマヨが覆い被さって、なんかもうコンニャク喰ってるみたいです。
別にまずくはないですが、こりゃモッタイナイでしょう。
オマケで、これは皮の部分?
透明でぷるぷるくにくにしてますね。
あ、これはマヨいける。
ポン酢だと少々物足りない感じがしますが、マヨが加わってタレ的なアクセントが生まれます。どことなくガツさし風。
総じて、マヨネーズの油・酸味が「生臭さ」を消しつつ、同時にその魚の持ち味も消してしまうようです。
お魚が苦手の人には良いかもしれませんが、高価なお刺身にはやはり自重した方がいいんでしょうね。
イヤわかってたことですが。
その他の食材
最後に、私のマヨ刺しフォルダが火を噴くぜ!
タコとホタルイカ。
マヨが完全に上滑りします物理的に。
鰺とホタテ。
どちらも、マヨで持ち味が消されて物足りない味に…。
お魚のお刺身以外にもチャレンジしてますよ。
粒がしっかりした美味しそうなウニですね。
濃厚なお味が口の中に広がります。
……
…………これは、あれですね。美味しいマヨネーズ、みたいな味です。
馬刺しを生姜ニンニク醤油で。
やわらかーくて淡泊。喉越しで味わうとはよく言ったモノです。
これは……
特徴のない淡泊なお肉にアクセントを加えて美味しくなった、と言うべきか。
余計なコトしやがってと言うべきか。
元がさほど味が主張しないお肉だけに、解りやすい味にはなっています。
アボカドです。ウチでの定番はワサビ醤油+レモン。
これはマヨ付けた方が何故か香りが立ちます。相性良いですね。
総評
なんにでもあう偉大な調味料マヨネーズは、その素材のクセを消す働きがあるようです。
逆に、素材の味を楽しみたいなら、やはりその持ち味を引き立てる調味料・香辛料をセレクトした方が良いでしょう。
とかなんとか当たり障りのないことを言いつつ綺麗にまとめようとしている訳ですが、ここで一つ、皆様にお断りしておくことがあります。
上記はあくまで私の個人的かつ主観的な判断にすぎません。
もしあなたが、イヤそれは違うんじゃないの? と思ったのなら。それは絶対に正しいです。
山岡士郎もゆってます。
「周りに流されるな!自分の舌で味わえ!」
と。
流石はその後この台詞を何一つ守ってないダブ☆スタ野郎の士郎だけあって、なかなか良い事を言いますね。
みなさんも、披露宴で伊勢エビが出たら、料亭でスッポンを頼んだら、何かもうピンク色で脂が醤油を弾くような大トロを握ってもらったら、勇気を出してこう言いましょう。
「マヨネーズ、お願いします!!」
ま、私は絶対に言いませんが。
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